津軽塗は青森県津軽地方で、約400年前から作られています。
色漆を塗り重ね、研ぎ出して模様を出す「研ぎ出し変わり塗」と言われる技法で、模様の表情が豊かで塗りのバリエーションが豊富なことが特徴です。
伝統的な津軽塗には唐塗(からぬり)、七々子塗(ななこぬり)、紋紗塗(もんしゃぬり)、錦塗(にしきぬり)の4種類があります。
漆器の加飾は蒔絵や螺鈿などが知られていますが、津軽塗では塗り重ねた漆の層が作り出す、色と模様の美しさで表現されます。
全国的に見ても、色を使うのが得意な産地であると言えるでしょう。
現代では、ピンクや青などの津軽塗も多く見られます。
カラフルな漆器は漆ではないように思われることもありますが、津軽塗では漆に顔料を入れて色を作っています。
シカケで作っている商品は全て漆100%です。
漆器は完成後から、すこしずつ変化していきます。
「艶があがる、色があがる」という表現をしますが、数年たつと表面がつやつやと輝いて、色が明るくなっていきます。
早ければ数ヶ月から1年ほどで変化します。
使っていただく中でちょうどいい色になることを想定していますので、お届け時はイメージしたものより色が暗いかもしれません。
模様の見え方も使っていくうちに変化しますので、長くお使いいただければと思います。